印象に残ってるマンガのエピソード/見えない胃袋

今日はちょっとマンガのお話

 

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ちょっと気怠い事考えたいなあって時に思い出す話があるので厚かましくもご紹介

 

あるエピソードで、中学生のクラスの女子が2、3人失踪しちゃうみたいな事件があって


心配になった悪ガキ4人組がお金を持ち寄って近所の探偵さんに調査をお願いする事にしたのね

 

でその探偵が真相を突き止めてくれて最近転校してきた父/兄/弟の3人家族が犯人だったの ※探偵は弟に接触し催眠術を使って自白させた

 

その家族は”コンウェル星”出身の宇宙人でいろんな惑星を点々としてて今回は地球にきたんだって

 

その故郷のコンウェル星では太古の昔に極端な乾季と雨季に気候が分かれていて、乾季になると厳しい環境になっちゃうから強靭な体力が備わっている男性が女性を捕食してそして体内で受精して種を存続してきたって歴史があるんだって

 

なんだけど地球人が原始人からいまのヒトに進化したみたいな事がその星でも起こって、つまりコンウェル星人も生物としての雄雌じゃなくて人間としての男女の恋愛観がうまれたり、人権が尊重されるようになって

 

けどそれでも男性は女性をみると捕食したい欲求がでちゃうから、それを抑える薬が発明されて


けどその薬が良いのか悪いのかでいつも戦争をしてて、結局星が消滅しちゃうまで争いが発展しちゃって

 

そんで生き残った少しの人がいろんな惑星を点々としてて今回は地球にきたよってお話。家で父が「私たちは生まれてこなければよかった」って言っててその気持ちが今はわかるってところで弟の自白がおわる ※結局地球人とは繁殖できなかったらしい/父

 

探偵はコンウェル星人が”恋愛観”や”宗教観”をもつまでに進化した時点でこの星の破滅は時間の問題だったみたいことを最後にいってる

 

んで悪ガキ4人の一人はその転校生(同じクラスだったコンウェル兄)になんか言ってやれることはなかったかなって思うんだけど

「(オレは)明日食うなといわれても腹が減るし寝るなと言われても眠たくなる。だからかけられる言葉はない」って何とも言えない感じで物語がおわる


これを初めて読んだのが17歳か18歳の時だと思うんですが、余韻がほんとに凄くてこの漫画の中で一番好きなエピソード

 

それもあってか自分は倫理観については少なくとも一般的な社会人として理解しているつもりだし、色々な倫理観があるのは良いなあと思うのですが倫理観の”議論”はあんまり好きじゃなくて


例えば:「犬を虐待してはいけません!」って言ってる人に「あなただって工場で物のように生産されてる鶏肉を唐揚げにしてたべてるでしょ!」って反論して議論するような事って良くみかけると思うのですが

 

犬もかわいいし、唐揚げも美味しいって事しか言えないよね。 FIN